ある会社の社長は、自社の商品の仕入れ値・仕入先・商品の状況・売値の全てを把握しているという。
もちろん帳簿も付けているが、帳簿を確認するまでもなく即答できる状態だと。
その社長の下で働く社員がある日、尋ねた。
「なんでそんなに細かく覚えられるんですか?」
社長「『必死』だからさ」
「必死、ですか?」
社長「君たちとは『必死さ』が違うからさ」
さっき、テスト前だから日曜日も塾を使いたいと塾生から連絡があった。
当たり前にOKである。
塾生が「危機感」を持って「必死」になって「自分から」申し出たのだ。
その時こそ、普段以上の力を出せる。
・・・
さて
僕は塾業界に身を置いてしばらくだが、
独立して3年目だが、
年々、「危機感」は強まっていく。
年々、いや日々、「今ほど危機感を持っている時はない」という状態だ。
塾生が増えるたび、アルバイトを雇うたび、
それに胡座をかくどころかむしろ「彼らを守らねば」「彼らを強くせねば」という思いが膨らんでいく。
こんな感情は、サラリーマン室長の時はどうやっても得られなかった。
ハッキリ言って「必死さが違う」のだ。
その辺のサラリーマン室長が仕切る塾よりよっぽど、個人塾の方が「通ってよかった」と思えるよ。