言葉だ。
僕らは思考するとき、間違いなく言葉を使う。
言葉なしに、思考することはない。
思考するにはまず、言葉を持っていなければいけないのだ。
言葉を持つ、モノにするまでにはいくつか段階があって。
①言葉と出会う
②言葉と友達になる
③言葉を味方に引き入れる
と、大きく3ステップに分かれている。
①言葉と出会う
言葉くんはそこら中にいるから、出会おうと思えばいくらでも出会えるけど、
見ているだけでは目の前を素通りするだけ。
言葉くんを読んであげる・書いてあげる、もしくは何度も耳に入れてあげることで、
まずは「その存在を知る=出会う」ことができる。
②言葉と友達になる
出会っただけでは、まだその言葉くんがどんなヤツなのかは分からない。
色んなフレーズを読み、書き、聞き、言葉くんがどんなヤツなのか、つまりその言葉の意味するところへ徐々に理解を深めてあげよう。
だいたいどんなヤツなのか、どういう時に出てくるのかが分かれば、その言葉くんとは友達になれたと思っていい。
③言葉を味方に引き入れる
しかし友達のままではまだ足りない。
どんなヤツかは知ってるだけで、突然他人のフリをしてきたり、もしくは敵になってしまったりと、まだまだ信用ならない。
だから積極的に使い、耳に入れて
「いつもそばにいる」状態
「いつでも助けてくれる」存在
になるよう、普段から仲を深めておかないといけない。
そうすることでやっと、思考する時に出てきてくれるようになる。
さて、思考力を育てるには言葉を味方に引き入れる必要があるんだけども、
そのためにはそもそも「言葉と出会」わなければならない。
子どもはシャイで、なかなか自分から出会いにいこうとはしないから、
そこは親が手を貸して、つまり積極的に聞かせ、読ませ、書かせてあげよう。
味方になった言葉≦出会った言葉
なんだから。
これは必ずしも勉強ではなく、むしろ会話や遊びの中でもできる。
手軽だからこそマメさがモノを言う、だけど思考力アップに絶大な効果を発揮する要素だと、僕は思う。