もっと時間をかければできたのに・・・
という悩みは受験生を筆頭によく聞くことである。
「だからもっと速く解けるようにならねばっ」
となるんだけど、「速さ」と引き換えに「正確さ」を失ってしまったら元も子もない。
ではどうしたら?
そんな時、「なぜ僕らは九九を即答できるようになったのか」を思い出してほしい。
小2で習い、暗唱させられたよね。
最初は7の段、難しかったよね?
しちいちがしち、しちにじゅうし、しちさんにじゅう・・・よん?はち?しち?いち?
と、答えに窮したときの考え方を教えられたはずだ。
「14に7をたせばいいんだよ」
そして
そうか!しちさんにじゅういちだ!
と答え、また次の日に「え~~~~っと、しちさん・・・・えっと、14に7をたして・・・にじゅういち!」
と、教えてもらった考え方を思い出し、考えながら答えるという経験を何度も積んで「九九を即答できる状態」まで持っていったはずだ。
つまり、考え方を自分で反復することで、最初は何秒もかかっていたことを1秒未満で正確に答えを出せるようになったんだ。
中学・高校と学年が上がるにつれ、1つの問題に対して踏むべきステップは増えていく。
それが面倒だからと、時間がかかるからと、いい加減に端折って(あるいは暗記に頼って)いると、
来る入試では「スピードも正確さも足りない」となってしまうのだ。
面倒くさがらず、普段から1つ1つ思考のステップを踏みしめていると、
その練習の末に「秒で正答を出せる」ようになるんだ。
勉強中はどれだけ時間がかかってもいい。
いつもの勉強で思考のステップを確実に踏んでいるうちに、
まるで九九のように一瞬で確実に答えられるようになるよ。
そんな話を、今日は高校生にしてきた。
速く・正確に解くために
